『やがて君になる』 第一話

©2018 仲谷 鳰/KADOKAWA/やがて君になる製作委員会

原作

 これは原作をずっと読んでます。単行本でですけど。いわゆる百合ですね。でも、ハードなものじゃなくて、あわーい感じですし、絵もシンプルでとっつきやすいです。原作は、お話の主軸が同性同士の恋愛という部分ではなく、どちらかというと自分というものをどう捉えるか、自己認識や自己肯定、そして、他人を好きになるということはどういうことかという、性別を超えた普遍的なテーマを扱おうとしているので、あまり百合を読んでいるという感じはしません。

脚本

 アニメの方は、シリーズ構成・脚本があの花田十輝さんですからね。否が応でも期待しちゃいますよね。原作、私は好きなんですけど、主役二人の内面を捉えるのがなかなか難しい――ちょっと特殊な考え方、独自の理論を持っている二人なので、共感できるようなキャラクターとしてどうやって描いていくのか、とても興味があります。ややもすると、頭だけ、理論だけで動いているような血肉の感じられないキャラクターになってしまう恐れがあるので(原作は少しその傾向があります)、アニメ化にはとても関心がありました。どう料理するんだろう、と。

 でも、なんといっても花田さんですから。『宇宙よりも遠い場所』の感動もまだ色あせていません。期待しつつ、見ていこうと思います。

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