『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 第六話~第七話

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

 第六話。すごくよくできたお話でした。二十数分の長さの中で、独特の舞台設定、登場人物の描写と主人公との関り。無駄なくきれいに収まってます。脚本はベテランの浦畑達彦さんでした。さすがの安定感。

 でも……。結局今回もヴァイオレットちゃんの過去は明かされずじまい。前回の引きは何だったの? そしてやっぱり、ヴァイオレットちゃん、十四歳には見えません。

 第七話。ようやく、動きました。今さらですけど、この作品の魅力は各話が独立した一話完結ものとなっていることです。ヴァイオレットを狂言回しとして、毎回中心となる登場人物は違っています。原作は未読なのですけど、これはなかなか作り手の力量が試される形式です。

 で、今回。うまいです。たった一話分で、これほど見る人を引き込むことのできる脚本と演出の力は、本当にすごいと思います。お話はやや類型的かもしれません。でも、それをどう料理するかが重要です。小道具と、主人公の特性を生かした見事な展開でした。脚本は吉田玲子さんでした。さすが。

 そして、最後にお話も動いたところで、折り返し地点です。これ、十四話あるんですね。さて、最初は微妙な感じでしたけど、後半ちょっと楽しみになってきました。

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