京都アニメーションは『AIR』の頃から大好きで、ほとんどの作品を見続けてきました。これも監督石立太一さん、脚本吉田玲子さんということで、期待大、なのですが……。
舞台はヨーロッパを模した架空の町。さきの戦争で兵士として戦った女性が主人公。どうやら彼女は人間らしい感情が欠落しているようなのだけど、彼女の上司である少佐が残した「愛している」という言葉の意味を知るために、手紙代筆業である「自動手記人形=ドールと呼ばれる女性」を目指す……。
うーん。書いていて、自分でもこれいったいどういう話なのかさっぱり分かりません。
いえ、分かるんですよ。心を失くしてしまった(元から欠落しているのか、何か理由があるのかはまだ分かりません)主人公が、感情を取り戻すお話ですよね、たぶん。
仮にそうだとして、今この現代に、このような設定の物語を持ってくる意味が果たしてどこにあるのかが、まだよく見えてきません。特に戦争の扱い方に、もやもやとしたものを感じます。
でも、なんといっても京アニですからね。もちろん、演出と絵の表現力は凄まじいものがあります。テレビアニメとは思えないクォリティです。とりあえず、もう少し見続けたいと思います。