毎シーズンあるんじゃないか、と思うくらい、継続して人気のある吸血鬼ものです。この作品、監督が板村智幸さんということで、見始めました。ちなみに原作は最初の1話だけ読んでいます。
外連味とアクション
まず目を奪われるのは、やはりアクションシーンの切れの良さです。さすがです。特に第三話、ジャンヌのシーンのハッタリ感(ほめてます)、いいですね~。原作は冒頭しか読んでいませんし、原作者望月淳さんの漫画はこれまで読んだことがないのですけど、正直言って読みやすいとは思えませんでした。
分かりやすさの演出
冒頭のシーンからして、原作の読みにくい、分かりにくい部分をうまく補完しています。原作では、飛行船に飛び込んできたヴァニタスが繰り出す動作、特にワイヤーを使った攻撃がすごく分かりにくかったのですけど、とても分かりやすいアクションになってます。
ここ以外にも、人の動きや立ち位置など、原作でやや分かりにくい部分を、アニメでは分かりやすくなっていていいですね。
板村&寺東絵コンテ
第一話、第二話は板村監督自ら絵コンテを描かれていて、さすがですね。どんどん細かな話になっていくので書きませんけど、例えば第二話冒頭の牢屋のなかのカット割りとか、もうぞくぞくします。むっちゃいい。
あと、第三話の絵コンテを描かれている寺東克己さん、お名前はいろんな作品で拝見していて、今回改めて確認してみたら、ものすごい経歴の方でした。いやだって、フィルモグラフィーの最初がザブングルの動画ですよ。ビーボォー出身! その後ものすごい数の作品、しかもいずれもクオリティの高い作品の絵コンテを描かれています。こういう方がコンテを切った作品を見られる幸せ、いいですね。
なので、第三話のジャンヌのシーンの求心力も納得です。原作を読んだときは、だ、だいじょうぶかな、とちょっとだけ思いましたけど、やっぱりさすがのアニメスタッフです。これ、分割2クールなんですね。楽しみ!