『進撃の巨人 Season 3 Part.2』 第五十話~第五十六話

©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

 昨年、放送局変更後のSeason 3 Part.1が相変わらずの高いクオリティを保ったまま終わり、そして迎えたPart.2。とんでもないことになっています。特に第五十五話『白夜』。

私は未だかつて、ここまで視聴者に緊張を強いるテレビアニメを見たことがありません

 私が今見ているコレはいったい何なの?

 と、思いました。私は未だかつて、ここまで視聴者に緊張を強いるテレビアニメを見たことがありません。頭の芯が痺れるようなこの感覚、実写映画も含めて自分が過去に見た様々な映像作品を思い返してみても(もちろんすべては思い返せませんけれども)、そうそう経験できるものではありません。

 Part.2はウォール・マリア奪還をめぐる巨人たちとの戦いが描かれるわけなんですが、主人公たちは常に劣勢、どんどんと追い詰められていく展開は毎回とんでもない緊迫感をキープしたまま進んでいきます。そして、第五十五話でその緊迫感はピークを迎えました。

 私は途中で原作を読むのを止めてしまっていて、このあたりはもう原作未読の状態です。なのでなおさらすごかった。

見事な展開

 あえて具体的なストーリーには触れませんけど、この展開、見事です。ここまで張られたいくつものエピソードの糸が、見事にひとつにより合わさっていく。素晴らしいです。これはもちろん原作の素晴らしさです。

見事な演出

 そして、アニメの演出も見事です。例えばこの回、ラストシーン以外は、BGMを一切使っていません。最近だと、『SSSS.GRIDMAN』の第一話がBパートの途中まではBGMを使っていませんでしたけど、それよりもさらに冒険しています。でも、それがとてつもない緊張感を生んでいます。

 思わず息を止めてしまうくらいの緊張感。本当に素晴らしい回でした。

 長かった戦いはようやくひと段落。とうとう物語のカギを握る地下室にたどり着き、次回からは当分過去編が続くと思われますけど、引き続き期待して見続けたいと思います。

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