『さらざんまい』 第四話~第九話

©イクニラッパー/シリコマンダーズ

 相変わらず我が道を突き進んでいる『さらざんまい』、ぶっ飛んでるところがありつつも、主役の男の子三人の友情物語が熱くて毎回うるうるとさせてくれます。そして第九話のノワールな感じ、いいです。

レオーネ追想

 たぶん誰も思ってないでしょうし、作り手も意識していないでしょうけど、私はセルジオ・レオーネ監督の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を連想しました。特に、エンドクレジット後の船上のシーン。むっちゃレオーネっぽい。

 そして、流れる曲が、またあの『カヴァレリア・ルスティカーナ』という……。この曲、最近別のところで書いたばっかりなんですけど(アニメモランダム all-time favorites 『るろうに剣心 ―明治剣客浪漫譚―』参照)。ほんと、日本人ってこの曲好きだなー。たぶん私たちの琴線に触れるんでしょうね。私も大好きだからいいんですけど。

 この曲の調べがどこかモリコーネっぽい(実際は逆だけど)から、よけいにレオーネっぽいと思ったのかも。ともかく、この回のノリでいくと、ラストは三人が大人になったシーンで締めてしまいそうな、そんなノスタルジーへの布石を予感させる展開でした。

超絶かっこいいエンディング

 ところで、例のかっこいいエンディングですが、田島太雄さんという映像作家さんでした。気になったのでちょっと調べてみました。この人の映像、すごいです。ネットでもいくつか見ることができます。エンディングと同様、実写映像に光の図形など異質なオブジェクトを融合させたものが多いですが、そういうエフェクトがなくても、風景の切り取り方がむちゃくちゃかっこいい。Vimeoというアプリで色々と見ることができますし、ここにアップされている、2017年にパリで行われたMotion Plus Design’s Meet Upのスピーカーとして自作を解説している映像が面白かった。

 あと、私の大好きなDJ/ミュージシャンのtofubeatsさんのMVを手掛けていて、びっくり。とにかく、凄い人です。アニメやゲーム、特撮といったものにインスパイアされていると話されていたので、これからも注目したい人です。

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