監督はあの『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』『ユリ熊嵐』の幾原邦彦さんです。ということは、ほとんど説明不可能ということになるわけなんですけど……。
幾原節炸裂
今すでに第三話ですけど、どういうお話なのかまったくつかめません。一応ストーリーを書いておくと、ええと、浅草が舞台で、男の子三人が主人公で、かっぱが出てきて、男の子たちが尻子玉を抜かれて、なんか悪い奴と戦って……って、なんですかこれ。さっぱりわからないですよね。
では面白くないかというと……面白いんですよね、これが不思議なことに。これはもうマジックとしか言いようがないです。幾原マジック。ただ、はっきりと言えることは、今期のアニメのなかで、脚本・演出・作画・音楽などすべての面においてクオリティが最も高い作品であることは間違いないです。絵コンテ・演出は武内宣之さん、金子伸吾さん、神保昌登さん（ほか）ですからね。武内宣之さんって、私的には今はすっかり物語シリーズの人なんですけど、『ウテナ』の作画監督だったんですよね、そういえば。
幾原監督作品と言えば、謎のバンクですけど、今回もあります。で、相当ディープなノリです。
今はまだほとんど明かされていない謎がこれから徐々に紐解かれていくわけなんですけど、わくわくです。幾原監督作品なので、たぶん相当のネタが仕込まれているはず。
楽しみます！
……なんですけど、この作品、たぶん全容がわかるまでまだまだかかりそう……っていうかたぶん最後まで見なければわからない可能性もある、そんな作品なので、果たして最近のお手軽な楽しみや感動を求めている傾向にある（と私は感じています）視聴者がちゃんとついてきてくれるのか、いやそれ以前に、この独特のノリについてこれるのか、非常に心配です。だって、美少女がほとんど出てきてないんですよ。今のところＴＶ画面の中だけ。美少女に女装した男の子は出てきますけど。
と、そんな心配を私がしても仕方がないので、もう勝手に存分に楽しませていただきます。あ。あと、エンディングが素晴らしいです。かっこいい！
イントロのギターのリフだけでぞくぞくします。こういうのやっぱうまいなー。しかもこのエンディング曲、the peggiesの『スタンドバイミー』、原曲にはこのイントロのリフないんですよ。やるぅ。
