『灼熱カバディ』 第六話~第七話

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 お、面白い。すみません、正直、なめてました、カバディ。いえ、実際の競技となるとまた話は別かもしれませんけど、アニメ、むちゃくちゃ面白いです。実は、実際の競技をyoutubeでちょっと見てみましたけど、本場の試合だったので選手たちが濃くて、とにかく暑苦しかったです。その点、アニメはすごく見やすいです。たぶん競技内容もデフォルメしている部分があるのでしょうけど、ぜんぜんオッケーだと思います。スポーツアニメって、そのスポーツ自体が持っている、競技としての面白さ、楽しさ、怖さ、みたいなものが出せているかがまずは重要だと思うのです。第六話と第七話は初めての試合、ということで、カバディという競技の魅力が出せているかがポイントとなるわけですけど、さて。

カバディという競技の魅力

 すでに初心者宵越くんの目を通して、カバディという競技の基本的なルールは理解できていますけど、実際の試合となるとまた新しい要素がでてくるわけです。で、結局、カバディってボールのないドッジボールみたいなもの(?)なんですよね。ものすごくシンプルです。タッチして逃げる、逃げたらポイント、捕まったらダメ。タッチされたら場外へ。このシンプルな競技自体がとにかく面白いです。

 基本的に肉体しか使わないので、フィジカルな強さ、特にタックルされても逃げ切れるだけのガタイの良さが重要な気がします(体重制限もあるくらいなので)けど、どうやらそれだけでもなくて、宵越くんチームのキャプテンはひ弱な体質という設定ですが、最強のレイダー(攻撃手)ということで、そういう幅広いキャラクターが活躍できるというのも面白いですよね。ただ、これはアニメだからかもしれませんけど。

 ということで、単に肉体バカだけじゃない、技や頭脳も必要というわけで、それがいろんなキャラクターの描き方に繋がっていくわけですね。

キャラクターたち

 たとえば、今回の練習試合の相手チームのレイダーは元水泳選手なんですね。それも全国一位を獲ったことのある選手。マイナースポーツって、こういう別のスポーツでてっぺん獲った人が参入してくるのっていかにもありそうですよね。で、なんで水泳選手かっていうと、カバディって、キャントといって、攻撃する間はずっと「カバディ」って連呼しなければならないんですね、しかも一呼吸で。つまり、息が続く間しか攻撃できない。なので、水泳選手の肺活量が活きるわけですね。

 私、原作は未読ですけど、これからどんどん新たなライバルが登場するんですよね、わくわくします。原作といえば、これまで書いてきたことって、特にアニメならでは、ということでもなくて、もしかしたら原作のすごさなのかもしれないです。未読なので分からないですけど。

 それにしても、練習試合でこのアツさですよ。ここからどうなっていくんでしょう。でも、どうせ1クールで終了でしょうし、二期なんてないでしょうから、先を知るには漫画を読むしかないんですよね。ううう。そこまで手が回らない……。

 とはいえ、まだあと半分ありますからね。次回からは新キャラ登場みたいですし。あと、私的には第七話のラスト、畦道くんと宵越くんのやり取りがぐっと来ました。この二人のキャラ、いいですよね。あー、漫画買っちゃおうかなー。

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