す・すごいです。驚・愕。感・動。です。
第十一話
まず、第十一話。この回、とにかく絵コンテ・演出がすごい。中園真登さんという方、初めて知りました。元マッドハウスの方なんですね。ダリフラの演出もされてたのかー。それにしても……いや、やめておきましょう。
これは単に個人の好みの問題かもしれませんけど、絵作りがすごいです。画面の上半分でグリッドマンが戦って、下半分でキャリバーさんたちが走ってるカットとか、病室の俯瞰でちょっと引いたカットとかすごい好き。
で、この回の合唱曲は「Believe」ですね。六花ちゃんがたまに口ずさんでた曲ですね。相変わらず曲の使い方がうまいです。そして強烈な引きと、あと一話で謎をすべて回収できるのかという不安を残しつつ、次回最終回へ。
最終話
さてその最終話。オリジナル版を見ていませんので、正直言ってグリッドマンの真の姿を見ても別にグッときませんでしたけど、ラストへの持っていき方は泣けました。
壊れた世界を修復することが、アカネちゃんの心に巣食った敵を倒すことにつながるという展開。それは、あの世界がアカネちゃんが創り出した創作物だとしたら、創作物が人の心を救うことができるということを示しているわけですよね。フィクションは人の心を救うことができるということです。ほんと、泣けます。素晴らしい決着の付け方です。
結局、アカネちゃんの心の闇の原因や中身までは分からなかったわけですけど、舞台は終始アカネちゃんが創った世界と、そこにいる人たちの視点ですからね。なので、神様の都合までは分からなくても仕方ないかもしれません。
それって……
私としてはとにかくもう、六花ちゃんとアカネちゃんのあのシーンが見れただけで満足です。アカネちゃんの「それってどっか行っちゃえってこと?」がもう……。ああ、もうほんと、この二人、可愛かったです。
そう来たか!
さらに、ラスト数カット。なるほど、そう来たかー、という感じです。実写を使うことで、あの世界の『創作物』感がさらに増しました。よく考え付きましたよね。しかも、現実世界のアカネちゃんの外見が、六花ちゃんに似ているというのもまた色々と考えさせられます。見事です。
おまけ
あ。触れるの忘れてました。この作品、実はボイスドラマというのが、各回におまけとして作られていて、これがものすごく面白い。おまけとは思えないクオリティです。Youtubeで聴くことができますので、未聴の方は是非。でも最終話だけブルーレイの特典なんですよね。ううう。
とにかく、素晴らしい作品でした。見終わった後、すぐに最初からもう一回見たくなっちゃう、そんな稀有な作品です。