会議は続く
今回は前回に増して地味です。ほとんどが会話劇、しかも後半はずーっと会議です。でも、ちっともダレないんですよね。さすがですね。途中でヤンの回想を挟んだりして、飽きさせないです。けれん味はないですが、真っ当な演出ですね……と思ってエンディングのクレジットを見てびっくりしました。演出、北久保弘之さんでした(見間違いじゃないですよね)。なななんと。八十年代にテレビアニメを見ていた人なら、必ずこの方の原画か動画を見ているはず。あと、士郎正宗さん原作の『ブラックマジック M-66』とか、大友克洋さん原作の『老人Z』とかの監督もされてましたね。懐かしー。『M-66』面白かったなー。
ええと。お話は地味ですけど、色々と考えさせられる回ですよね。四年の任期のために何十万人もの人間を戦地に送る指導者とか、あり得なくはないお話です。しかもそれはちゃんとした選挙で有権者たちが選んでいる。衆愚政治。議会制民主主義の限界。
現実世界とのリンク
私はここ最近、国内社会のトーンに対してすごーく嫌な感じがしていて、今このタイミングで銀英伝がリメイクされることの意味って大きいなーとひそかに思っているのです。なので、時間がかかってもいいから、この原作に忠実で、誠実な作り方(もちろん前作も丁寧に作られていましたけど)のこの作品は、最後まで作り切ってほしいと切に願っているのです。
でもなー。十二話で原作の一巻の最後までたどり着きそうにないんだよなー。やっぱ無理かなー。
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