『銀河英雄伝説 Die Neue These』 第八話&特番

©田中芳樹/松竹・Production I.G

 渋いなー。なんかこの回、渋かったです。と思ったら、脚本は私の大好きな根元歳三さん、そして絵コンテは大ベテランの金子伸吾さん(少女革命ウテナとかいろいろ!)なのでした。なんという安定感。

動乱はあっさり

 タイトルのカストロップ動乱は前半であっさりと終了。でも、原作はもっとあっさりしていて、戦闘シーンの描写はありません。マクシミリアンの粗暴な態度もアニメオリジナルですね(石黒監督版、この辺覚えてない……)。

 前半ではキルヒアイスの実力と、元帥府のメンバーを見せる感じですね。キャラデザが今風、そしてみんな若い……。

さすがの絵コンテ

 後半はオーベルシュタイン、ですね。私、この人けっこう好きです。この回の室内シーンは、カメラ固定(フィックス)のカットが多くて、すごく客観的な感じ。ちょっとドキュメンタリーっぽくもあります。前半のリヒテンラーデ財務尚書のところとか、カメラの前をリヒテンラーデの体が完全にふさいじゃうカットまである。見えない! いえ、別に彼の部下の顔なんて見たくないんですけどね。金子さん、凝ってるわ~。

 オーベルシュタインのシーンも、引いた固定カメラが印象的です。ここは誰の気持ちにも寄ってないんですよね。三者それぞれ、心のうちに思うところがあるんでしょうけど、描写しない。それが緊張感を生み出してます。

 でも、いちばん印象深かったのは、ラストの皇帝です。私的には、完全に持っていかれました。あれはずるい!

 あ。ついでに、特番。最近の声優さんはイケメンですね~。

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