今回は、帝国サイドですね。このシリーズ、たぶん一話~数話単位で視点を切り替えるみたいですね。とても分かりやすいです。
省略する技術
ラインハルトとキルヒアイスの出会いと、ふたりの関係性が中心となる今回ですが、非常にコンパクトに、うまくまとまっていると思いました。原作と、石黒監督版からのエピソードをうまく抽出し、かつ、大胆な省略も行っています。このあたりはたぶん、シリーズ構成の腕の見せ所だと思いますけど、うまいです。さすがです。(今、原作を引っ張り出してきて読み返しているところと、石黒監督版の記憶がおぼろげなので、詳細な比較ができなくて残念)。
時間の省略は、例えばラインハルトが先輩たちから呼び出されて逆にやっつけちゃうところとか、そのときに汚れた服をごまかすためにキルヒアイスとふたりで噴水に入っちゃうところとかですけど、そういうのを律儀に描かなくても結果だけポン、と見せても(もちろんそこにもテクニックが必要ですけど)、見ている方にはちゃんと伝わるんですよね。演出としてはすごく基本的なことですけど、こういうところをきちんとやっていると、ああこの作り手は信用できるなぁと思えるのです。
三人
帝国貴族の現状やラインハルトの姉のこと、ラインハルトとキルヒアイスの絆を分かりやすく描いていて、とてもよかったです。原作に忠実というのもいいですよね。アンネローゼとラインハルト、そしてキルヒアイスの三人の関係性はとても普遍的なものなので、逆に変えようがないともいえますけど。
さて、問題はヤンのサイドです。それについては、次回。
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