今期のスポーツもの、といえばこれと『はねバド!』なわけですが、そのあまりの両極端な作風に、連続して見ると頭がくらくらしてしまいます。
ビーチバレー
さて、こちらはビーチバレー……って私はこれまでちゃんと試合を見たことはないんですけど、作中で語られているように、二人でしかできない唯一のスポーツということで、なるほどー、と思いました。ペアになる人間との関係がものすごく重要だということですよね。だから、ドラマもそれぞれのペアの関係性を中心に組み立てられています。納得。
別に比べる必要はないんですけけど、前述したように『はねバド!』がスポーツものとは思えない独特の暗さというか、闇を抱えているのに対して、こちらはとにかく前向き、善、陽、です。舞台が沖縄ということも、その雰囲気を加速させています。どちらも女の子の話なのにね。
演出
ただ、こちらはのほほんとしているだけかというと、確かに『はねバド!』の異様な緊張感に比べたら試合のシーンは緩く感じるかもしれませんけど、私は見ごたえありました。
特に、第十一話のラスト、最終セットで相手のマッチポイントまで追い込まれた主人公たち。コートチェンジのインターバルのシーン。たぶん意図的なんでしょうけど、BGMなし、最初はかすかに聞こえていた波音のSEも徐々に消えて、完全に無音の中で話す二人。もう後がない彼女たちの不安と、二人でいることでそれをはねのける心の動き。二人の言葉だけしか聞こえない静かな演出が見事でした。
音楽
あと、特筆すべきは、音楽です。第一話を見て、やけに音楽が凝ってるなーと思ったんです。私はまったく知らなかったんですけど、音楽を手掛けているのは、ラスマス・フェイバーというスウェーデンの音楽プロデューサーだったんですね。で、調べてみたら、なかなかすごい人でした。
この人、アニソンをジャズにアレンジしたアルバムをいくつも出しいて、Youtubeでも何曲か見れるんですけど、むっちゃいい。銀河鉄道999(ゴダイゴのほうね)とか、ほとんどスタンダーナンバーみたいになっちゃってます。マジでちゃんとしたジャズです。思わずCD買っちゃいましたよ。はるかなのサントラも買おうかなーと思ってます。
ビーチバレーの試合、見たくなっちゃいました。終始明るい雰囲気で、こういうのもいいですね。