第十一話。ん? なんですか、これ? このお話、必要なのでしょうか。ヴァイオレットの最後のセリフ、その気持ちは分かりますけど。それはもう見てるこっちもわかってますよ。わざわざ言ってもらわなくても。と思ったら……。
第十二話。なるほど、ここにつなげるための布石として第十一話が必要だったのですね。でも、わざわざ一話丸ごとかけてやることかというと、微妙です。この最終三話は、結局、ヴァイオレットが戦争で背負った罪(しかしこれは果たして罪と呼ぶべきものなのでしょうか?)に対する、贖罪とまではいかなくとも、けじめみたいなものをつけようとしているのでしょうけれど。
このお話に、そんなテーマを支え切れるだけの屋台骨はそもそも備わっていません。戦争というものを安易に取り入れると、どれほど演出や作画に力があっても、空疎な物語になってしまうという典型的な例を、まざまざと見せていただけたという点では非常にためになりました。
なんて皮肉はこれくらいにいたしまして、まだ最終話が残っております。す、すみませんでしたっ、となるかもしれませんし、次週を見守りたいと思います。
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