第五話以降、テンションがやや下がり気味? という気がしてきました。
そして、第七話。この回はおそらく全十二話の中でかなり重要な位置づけの回であるはずなのですが……正直、微妙でした。
ちょっと微妙
まず気になるのは、ある重要なシーンでの登場人物のモノローグ。原作のセリフよりもかなり追加していて、それが私にはくどく感じられました。ただこれは先に原作を読んでいるから思うことなのであって、もしアニメが初見なら、そうは思わなかったかもしれません。
原作とアニメは別物だと常々思ってはいるものの、どうしても比べてしまうのは仕方がないこと。ただ、原作を知らなくても、ここのモノローグはもうちょっと練ってほしかったです。
それと、これも実は原作にはないんですけど、傘のカット。これ、要らないと思います。はっきりいってダサい。今どき、こんな表現をする演出家がいるの? と逆に印象に残ってしまいました。
ただ、最新第九話では、積極的に原作にはないシーンを作り上げていて、これは効果的だと思いました。
本当のテーマ
この作品、表面上は高校生と中年との恋愛(までは至ってませんけど)を描いているように見えて、その実、本当のテーマは『青春』だと思います。もっと具体的にいうと『青春って、決して終わらないものなんじゃないでしょうか』ということです。
いつのまにか途切れてしまったように見えても、途中で失ってしまったように見えても、忘れてしまったように見えても、それはまたどこかで必ず手にすることができる。そんなことを感じます。
あと残り三話。物語はおそらく、陸上という夢をあきらめたあきらちゃんと、小説家になるという夢をあきらめかけている店長さんが、これからどういうふうに、その夢と再度向き合っていくのかが描かれていくことになると思います。
最後は監督みずからコンテを切ってほしいなぁ。